名古屋市市政資料館です。
今月半ばに他の用で名古屋を訪れたとき、たまたま立ち寄ったのですが、
これがなかなかよかった。
しかもこれだけの名建築物が入場無料というので驚きです。
さらに感動したのは、ここがNHKドラマにもなった
”坂の上の雲”の撮影にも使われていたということ。
この明治初期の激動の近代史を題材にした司馬遼太郎原作の大作小説を
見事に描ききったNHKに感服します。
あれだけの長編を13話に詰め込んだので、
ロシア側の描写があまりなされていなかったのが残念でしたが
3人の日本人の描写は小説よりもドラマチックに描かれていたので
娯楽作品的にも観れてまあ、よかったかなと感じました。
この、日本の存続がかかった時代ほどではないにせよ、
日本にとって、今年は激動の一年でありました。
ただ、昔と大きく違うのは、同じ国内においても
”温度差”
が顕著に表れているところに、悲痛さを強く感じます。
皆が同じように痛みを分かち合っていた時代とは違い、
現代は贅をむさぼりつづける層と、生きるのに精一杯の層との差が
あまりにもハッキリと浮かび上がっているような気がします。
しかし、今の社会は経済が回っての国力なので
余裕のある層に頑張ってもらうのも、大切な要素ではあります。
結局のところ、心に痛みを分かち合う気持ちを持っていれば
たとえ贅沢に興じていようとも、その行動は崇高なものとなるのではないでしょうか。
さて、いよいよあと数時間で年が変ります。
今年一年はやり切れなかったことだらけでしたが
来年は、今年よりもやり残しを少なくできる年にしたいものです。
自分に関わった多くの皆様、一年間、お世話になりました。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
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